写真における個性の出し方
おはようございます。
大阪でフリーフォトグラファーをしている永田謙一郎(@kenichiro_nagata)です。
今回は写真の「個性」に関するお話。
写真を撮ることを仕事としてからも、永田の場合どちらかと言うと「写真作家」志望なので、いわゆる「作品撮り」というのを定期的に行っています。
お仕事としての撮影が忙しくなってくるとなかなかできなくなるんですが、今後はもっと意欲的に(ときには仕事を断ってでも)自分の写真を撮っていかないといけないなぁ、と思ってます。
そんな中、誰もがそうだと思うのですが、写真において「自分の個性」って言うのが欲しくて欲しくてたまらない時期がありました。
(いや、今も切実に欲しいと思ってますが……)
そもそも「個性」ってなんだろう?
・ストロボの使い方?
・構図の決め方?
・モデルさんの選び方?
・レンズの使い方?
・現像の仕方?
当初は、色々考えました。
でも「個性」って難しいんですよね、そうそう簡単に他人と差別化できるわけがないし。
誰も考えたことのない新しいアイデアなんか出るわけがない。
で、最近思う「個性」に対する永田の考え方。
結局、個性って「好き」を追い求めるしか無いのかな?
って思ってます。
僕は結構、人に影響されやすいです。
写真に対しても同様で、誰かの写真を見て、
「うわー、素敵な写真!」
って思うと、すぐ真似をしたくなります(笑)
個性とは真逆の人になっていくわけです。
で、やっぱりその時は
「○○さんの写真意識してるやん」
とか、言われたもんです。
そりゃそうだ、影響受けまくりなんだから。
でも、そんないろんな人のマネ、いわゆる自分の「好き」な写真をずーっと撮ってると、最近
「うわー、永田さんぽい写真やなぁ」
とか言われるようになりました。
ただただ、自分の好きな写真を撮ってて、そのときは「個性」とかはあまり意識していませんでした。
それがいつの間にか「個性」として認識されるようになったということです。
以前、仕事である写真を撮影させていただいて、その写真を永田の知り合いが偶然見たみたいで、
「これってひょっとして、永田さんの写真?」
って聞かれました。
もちろん、仕事で撮影した写真だったので、SNSで告知等一切していません。
それなのに、写真をみて永田の写真とわかったみたいです。
仕事での撮影だったので、「個性を出そう」なんかは1mmも思ってないですし、ただただ自分の「きれい」を追い求めて撮影した写真でした。
以前どこかで見た文章で
「個性は見せびらかすものではなく、発揮するもの」
というのがありました。
「発揮」
備わっている能力などを表に出して働きをさせること。
これを見たときすごく腑に落ちたんですよね。
あー、そうか、と。
個性を意識して見せびらかしているうちは、まだ本当の「個性」では無いのかもしれません。