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「写真」という言葉で写真をカテゴライズするのは荷が重い

静岡にYouTuberカメラマン集結

CP+が中止になりしょんぼりしていたところ、
YouTuberカメラマンである
「老人と文学者」のタケカワさんに
「CP+が中止になったんでなんかやりませんか?」
とお声がけを頂き、静岡に行ってきました。

そこで集まった人たちで、色々写真の話をしました。
その話をして感じたことを忘れないように記事にしておきます。

「写真」という言葉で写真をカテゴライズするのは荷が重い

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写真という「芸術文化」が生まれてから、まだ100年程度しか経っていないわけです。
それぐらい文化としてはまだまだひよっこな「写真」ですが、
その100年の間に技術はどんどん進歩し、100年前の状況とは全く違う
「写真文化」
が形成されています。

ここ数十年だけを取り上げても、
・フイルムで撮影し紙で見る
から
・デジタルで撮影しコンピューター上で見る
ものに変わりました。

このように、刻々と変化する「写真文化」に対して、僕らは全てを
「写真」
という言葉で表します。

大昔の有害物質てんこ盛りの環境で生成されたものも「写真」
スマートフォンで顔を変形させて撮影したものも「写真」

これだけ違うものを同じ「写真」という単語で表すのは、いい加減そろそろ無理になってきました。
全然違うものを同じ単語で表しているので

「あんなのは写真じゃない!」
とか
「今の若い奴らは写真というものをわかっていない!」
とか言う議論になってしまうのです。

音楽も「音楽」というひとくくりで様々なものが存在します。
ただし、音楽は
・ジャンル分けが進んでいる
・最終成果物から過程が想像しやすい
という点もあり、まだわかりやすい気がします。

クラシック音楽をやってる人とEDMをやっている人では
「お互い別なことをやってる」
という認識があるので、喧嘩になりにくいわけです。

写真の場合のジャンル分けといえば、せいぜい
・ポートレート
・スナップ
・ランドスケープ
というような「被写体の種類」で別れている程度です。

ではどういうジャンル分けがいいのか?

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歴史の深い「絵画」を参考にしてみましょう。

Wikipediaで「絵画のジャンル」と調べてみると、それはもう膨大な数のジャンルがあります。

例としては

・浮世絵
・砂絵
・少女画
・モザイク
・セル画
・落書き

などなど(笑)

ちなみに「写真のジャンル」を調べてみましょう

例としては

・札束風呂
・心霊写真
・ストック写真
・旅行写真
・パリ写真

……なにこの「これじゃない」感。

もちろん、「ピクトリアリズム」なんてのもあるんですが……
このあたりは写真歴史の浅さを感じさせます。

今後は絵画のような「手法や作風」で写真を分けていくような時代が来るんじゃないでしょうか?

ということで、誰か偉い人、カテゴリー作って!(笑)

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35歳で脱サラしフリーカメラマンになった永田謙一郎です。 フリーランスの仕事のやり方や考え方、写真の撮り方等を記事にします。 有料記事なの…

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