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【撮影テクニック】やっぱり背景をぼかしたい

おはようございます。
大阪でフリーフォトグラファーをしている永田謙一郎(@kenichiro_nagata)です。

今回は初心者向け撮影Tipsの紹介。
ズバリ

背景をぼかす方法

についてです。

先日TwitterのDMに1通のメッセージがやってまいりました。

突然のDM失礼しますm(__)m
永田さんのお写真いつも綺麗で拝見させていただいてます。
カメラ始めたばかりで間もないのですが永田さんみたいにダイナミックに背景ぼかせません(>_<)
CanonのEOS kiss X 8iなんですがF値全開して(4.0迄しか開けません)して一点フォーカスで被写体に合わせて撮ってるのですが周り軽くしかぼけないし、下手すると周り全部もピントあってわかるくらいに映ります。
被写体にズームしたらそれなりにボケますが、被写体の全体像及び撮りたい背景もフレームに入りません(>_<)
カメラの性能でしょうか?レンズの種類でしょうか?標準、望遠、単焦点それぞれ使ってます。
レタッチ技術は皆無なんですがレタッチによるものなんでしょうか?

やはり背景をぼかすというのは一眼レフを使うと真っ先にやりたくなりますよね。
最近では「ボケ味調整」とかいう機能もあったり、iPhone新機能で「ポートレートモード」と言う背景がぼける機能があったり
ということでボケ味のある写真を撮るための要素を書きますね。

要素 その1 絞り値 (F値)

まずは絞りを開けるこれが一般的ですね。
つまりF4.5よりもF2.0の方が背景がぼけるということです。

この絞りをどこまで開けられるかというのはレンズによって決まります。
一般的に高価なレンズほど絞りを開けることが出来ます。

「やはり金かー」

ってなるんですが、ここで出てくるのが「単焦点レンズ」です。
ズームレンズに比べて安価なものでも絞りを空けられます。

例えば

ズームレンズ24 – 70mm   F2.8の場合、20万オーバーなのでなかなか手が出ないですが、

単焦点レンズなら50mmでなんと F1.8まで空けられて3万弱!

ということで、

背景をぼかしたいなら単焦点レンズで絞りを開放まで空けましょう!

要素 その2 焦点距離

焦点距離はレンズの○○mmってやつですね、この数値が大きい、つまり望遠レンズの方がボケます。

35mmのレンズよりも85mmのレンズ
85mmのレンズよりも300mmのレンズのほうがボケるってことですね。

要素1と合わせると、絞りを空けられる望遠レンズがボケるってことですね。

要素 その3 被写体までの距離

要素の最後は撮影時に気をつけることです。
撮影時、被写体までの距離が近ければ近いほど背景がボケます。
単純に背景をぼかしたいなら、なるべく被写体さんによりましょう。

まとめ

さて、上記をまとめると、

望遠レンズで絞りをなるべく空けて被写体に近づく

これで背景はボケます。
作例としては

105mm F1.4 でアップを撮ってみました。

これでもう背景はポケまくりですね。
色調整のみですレタッチで背景をぼかす等はしてません。

ってかレタッチで背景をぼかすのはなかなか高度なレタッチです。

ちなみに

これは真逆の
20mm F14 で引きで撮りました。

葉っぱの全て、奥の方の背景もある程度ピントがあってますね。

おまけ

補足としてちょっと踏み込んだ話、APSとフルサイズ
よく「フルサイズだからよくボケる」と言う文章を見ますが、あってるっちゃーあってるのですが、間違ってるっちゃー間違ってます。

APS機とフルサイズ機に同じレンズをつけてF値を同じにすると、背景のボケ方はおなじになります。
ただし、APSはフルサイズに対して画角が1.5倍近くにトリミングされたものになりますので、同じレンズをつけても画角が変わります。

フルサイズ50mmのレンズをAPSカメラにつけると出来上がる写真は75mm相当になります。(この場合のボケ味は同じ)

この結果、フルサイズ50mmとAPS 50mmではフルサイズの方がボケるという風に言う人もいるということです。
(実際にAPSに付いてるレンズは35mm程度のレンズ→画的に50mmが撮れる、50mmと35mmでは50mmの方がボケる)

あーーー、説明難し!!!
わかったかなぁ……
質問ありましたらコメント欄にて!

では皆さん楽しい撮影ライフを!

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